プライマル。の話。
イエモンが復活した。(お茶ではない)
うれしい、本当にうれしい。
眞鍋かをりには菓子折を贈りたい気分である。
再結成ライブが決まった日から話題になっていたことがあった
「復活一曲目になにを演奏するのか?」という点である。
個人的には「楽園」以外何があるのかと思っていたが、ネット上では喧々諤々の議論が交わされていたようだ。
そして本日、いよいよその復活ライブ、注目の一曲目は
「プライマル。」だった。やってくれたよ吉井さん。
眞鍋かをりと相談したのだろうか。
プライマル。といえば卒業ソングのド定番である。
大学の卒業式の日、僕はずっとプライマル。を聞いていた。
朝、家を出てから式が行われる武道館までの道のりで繰り返し、繰り返し。
式の途中もずっとメロディが頭を離れなかった。
武道館の前で友達と記念撮影をしている時もずっとずっと。
「花柄の気分もまた一日のうちたった6秒」
あぁ、本当に6秒くらいで終わってしまったなと思った。
4年前のオリエンテーションの日に語学クラスのみんなで集まった教室で一人一人最後の挨拶をすることになった(大学時代の友人の9割はこの語学クラスの仲間だ)僕は4年前、最初にみんなにした自己紹介とまったく同じことを言った。
「えー下川です。なんか楽しい飲み会的なのあったら誘ってくださーい」
みんな笑ってた。
その後、懇親会の会場に移動して飲み会、思い出話に華が咲く。
相変わらずプライマル。は止まらない。
「あがり目とさがり目のモヤモヤを束ねいて」
そうだそうだ楽しいことやツラいこと色々あった。
みんなみんな笑ってた。
また一人また一人と仲間が去っていくなか
残ったメンバーで秋葉原のチェーン居酒屋に入った。
酒が入っていたこともあり思い出話は過激になっていく。
「そういやお前あん時さぁ…!」みんなみんなみんな笑ってた。
真夜中になり、仲間の中で一番お調子者だったヤツが突然言い出した。
「俺さ、みんなと会えてよかったよ」
目にはいっぱいの涙。
あぁ、やっぱりこいつはアホだと思った。こんなところで泣くなよ。泣くなよ。
でも「泣くなよバカ」と言えなかった。涙声がバレるから。
みんなが笑っていたかは覚えていない。
朝日がまぶしい秋葉原の居酒屋の前で解散した。
「じゃあまたね」「どうせすぐ会うよ」
最後まで残った仲間の中にカップルがいた。
同じ方向に帰って行く二人の背中に酔っ払った誰かが叫ぶ
「ねぇ、チューしてよ!チュー!」
すると二人はこちらを振り返らず、歩きながら短いキスをした。
朝の光に照らされた二人はキレイだった。
僕はあのシーンを忘れられないと思う。
二人は覚えていないと思うけれど。
だって、その後別れたしな。
どうですかみなさんVERYGOODだいぶイケそうですか
みんなの人生がいつまでもバラ色の日々でありますように。
シモカワ