シモカワノニッキ

あたまの中がカユいんだ。

犬や猫のあだ名の話。

数年前まで「犬派?猫派?」と聞かれたら犬派!と即答していた。

しかし、ここ最近はもっぱら猫のファンである。尻尾をピンと立てて、人間のことなどお構いなし。唯我独尊だ。そこが本当にかわいい。たいていの場合口をキリッと閉じているのもまたいい。犬は常に口が半開きで涎を垂らしていて不衛生である。でもそこがかわいい。そうなのだ、犬派、猫派という議論自体がナンセンス、生きとし生ける動物すべてが愛おしい、下北の駅前で酔っ払って大声を出しながらキャッキャしている大学生の団体以外のすべての生き物は愛おしい。愛おしいからこそ言いたい。

 

犬や猫にあだ名をつけるのはおかしい。

 

これはどういうことか。

例えば「クリスティーヌ」という名前の猫がいたとしよう。ここまではいい。でもこういった場合飼い主はこの猫のことを「クリちゃん」のような愛称で呼んでいる場合が多いのではないだろうか。……ちょっと例えの名前を変えようと思う。

例えば「レオナルド」という名前の猫がいたとしよう。ここまではいい。でもこういった場合飼い主はこの猫のことを「レオちゃん」のような愛称で呼んでいる場合が多いのではないだろうか。

自分の名前を覚えることはできてもあだ名という概念を理解できるのか。自分の名前が「レオナルド」なのか「レオちゃん」なのかわからなくなった結果ちゃおちゅーるのことしか考えられなくなったりしたら大変だ。呼び名は統一したほうが犬にも猫にも優しい。

 

昔、我が家で飼っていた犬は「マロン」という高貴な名前があったにも関わらず「メロン」や「コロン」と呼んでも余裕で反応していた。たぶん「」と呼んでも反応していたと思う。なんかクリにまつわる話が多いな。

彼は、誤って食卓のテーブルに激突した際に上に乗っていたブリの照り焼きが落ちてきたという強烈な成功体験を生涯にわたり大切にしており、その日から二度とブリが落ちてくることはないテーブルに体当たりするのを自身のライフワークにしていた。何かの教訓になりそうな寓話である。

 

あー犬か猫が飼いたい。

 

シモカワ

 

【最近読んだ本】

「人斬り以蔵/司馬遼太郎

岡田以蔵があんなに切ない人だとは知らなかった。

歴史の表には出てこない人を魅力的に描ける司馬遼太郎はすごい。

幕末四大人斬りなら中村半次郎が好き。

 

【最近観た映画】

「ゲット・アウト」

話自体の怖さよりも黒人白人というセンシティブなテーマを持ってきたのがすげーなと思った。不気味な時間が流れるホラー・サスペンス映画が好きなのだけど、本作はその尺がたっぷりあってよかったです。