29歳の未来地図の話。
やっぱりさ、備忘録を書いたわけだから目標も書かなくちゃダメだよな。
【29歳の未来地図】
・ストロングゼロを飲まない。
・動物園に行く。
・無駄な二度寝をしない。
・もう一軒行かない。
・二軒目までなら行ってもいい。
・金曜日にそわそわしない。
・正確な校正。
・積ん読をしない。
・エアプランツを枯らさない。
・下北沢っぽい服を買わない。
・ガラ物の服を買わない。
・すぐにかのくんを呼ばない。
・難しい言葉を失敗せずに使う。
・ストロングゼロの味ついてないやつを飲まない。
・母からのラインを返す。
・カップラーメンを食べない。
・Amazonを巡回しない。
・酔っ払った状態で約束をしない。
・酔っ払った状態で決断をしない。
・酔っ払った状態で大事な話をしない。
見てくれよこれ。
信じられるか?来年30になる大人の目標なんだぜ?
松浦弥太郎もビックリだよ。
シモカワ
28歳の備忘録の話。
またやっちゃったよ。
二ヶ月も空いてしまった。
「とにかく何か書く」がコンセプトなのにこれはイカンなぁ…。
ダラダラダラダラ書こう。
突然ですが僕は8月4日生まれなので今宵は28歳最後の夜です。
特に感慨深いこともないわけだけど、この1年で思ったり悟ったり感じたことを箇条書きにしてみようかな。
【28歳の備忘録】
・ストロングゼロを飲んではいけない。
・この歳で男女問わず魅力的だなと思う人には必ずパートナーがいる。
・渋谷周辺には基本的にいい飲み屋がない。
・ダラダラやるよりも全力でやったほうが結果的に疲れない。
・「何かを先延ばしにする」という行為はものすごくストレスになる。
・「どこに住むか」よりも「誰が近くに住んでいるか」の方が重要。
・下北と高円寺・阿佐ヶ谷間を繋ぐバスを作れば大儲けできると25回くらい思った。
・空きっ腹で飲むから泥酔すると思っていたけど食べて飲んでも泥酔する。
・結局、今までもこれからも2ビートしか叩けない。
・ずっと不変なものは存在しない。だから変わってほしくないものはそれを維持するための努力をしなくてはいけない。
・一日5分でもいいから部屋の掃除をすると精神が安定する。
・ストロングゼロを飲んではいけない。
・思っていたより自分はずっと短気。
・女々しいから太宰治が好き。
・ボーッとしているとすぐ名前を呼び間違える。失礼だからやめたい。
・人よりも確実に膀胱が小さい。
・猫アレルギーだと思っていたのに猫アレルギーじゃなかった。
・箸でお菓子を食べると手が汚れなくていいなと思ってたけど見た目がなんか卑しいからやめたほうがいい。
・ストロングゼロを飲んではいけない。
・TOHOシネマズは火曜日に行くと安い。あと6回見ると一回タダになる。結構お得。
あとヒューマントラストの会員カードはすごいので皆作ればいい。
29歳なんてもう完全大人なわけだけど、ミサトさんだっていろいろテンパってたしな。
うんうん、マイペースでがんばろう。
こんな29歳になる予定はなかったけれど、こんな29歳でよかったな。
シモカワ
サングラスをかけたい話。
もうすぐ夏がやってくる。
そういうわけでサングラスをかけたい。
大学生の頃一時期かけていたやつはなんというかmihimaruGTのあのラッパーみたいな、なんというか色が淡くてレンズが無駄にデカくて顔にベタッとくっついてて…えっとわかるかしら? mihimaruGTのことは覚えているのかしら? ちなみにその当時は髪を金色に染め、先っぽの尖った靴を履き、木こりのようなベストを着て、髪色と服装だけで判断した(顔は一秒も見られていない)歌舞伎町のホストにホスト勧誘されたことを笑笑等のチェーン居酒屋で定期的に開催される飲み会で吹聴するようなライフスタイルを送っていた。当時の自分よ、金を払うから素手で殴らせてくれないか?
とにかくそういったタイプのサングラスではなく、なんというかもっと真っ黒で四角くて大手IT企業や外資系広告会社に勤めるほどよく日焼けした意気軒昂な男がBBQや海水浴といったイベントに参加するときにしているようなやつがほしいのだ。おわかりいただけるだろうか? わからない人は週末に晴海あたりの公園に行ってみてね。俺の理想とするサングラスをかけた人達でイモ荒い状態だから、たぶん。
で、購入しようと思うのだけど、どこのにすればいいか迷っている。
レイバンとか無難なんだろうけどレイバンって某SNSの乗っ取りのアレで使われたせいでイメージがあまりよくない…。レイバンに罪はないと思うので本当に気の毒だ。とんでもない風評被害である。ラッセンのイルカの絵と通じる部分がある。
エフェクターというメガネブランドが好きで何本か持っているのだけどエフェクターのサングラスはいかんせん高い…。なんか手頃でよさげなのを知っている方がいたら是非ご教示して頂戴ね。
そしてサングラス意気軒昂男子を目指すにあたりもう一つ由々しき問題がある。
目がめちゃくちゃに悪いのだ。
度入りのサングラスという物があるらしいけど室内とかどうするんだろ。
ずっとかけっぱなしなのかしら。国民的ダンスグループのボーカルかよ。国歌斉唱を依頼された時にはどうしたらいいのだろうか。
故にコンタクトをしてサングラスをするという、まぁ、少しこじらせてる人がやりそうなことをしなくてはいけないのだけれど、その場合、というか上記の話にも繋がるんだけど室内ではサングラスをとらなくてはいけない…
それがイヤだ……俺メガネないと完全に顔がときめきメモリアルかなんかに出てくるモブキャラだよ…いや、別に普段目立つ顔してるとかそういうわけじゃないんだけど、アイデンティティが崩壊しちゃうよ…指名手配されたらメガネとるだけで立派な変装だよ……
サングラス外したら吹き出しちゃうほどあどけない目をしてるアイツに弱いの…
あぁ、無情…
シモカワ
飲み屋を選ぶ時の話。
思い返せば二十代前半の時は「とにかく安く飲める店」ばかりを探していたように思う。酒を飲む空間に対する興味が希薄で、飲んで騒げればそれでよし!という若気の至りを凝縮した不埒な思考回路に支配されていた。
ヴィレヴァンの店頭で流れているみうらじゅん司会の「コール選手権」のDVDを食い入るように見つめながら「これ今度の飲み会で使えるな…!」とほくそ笑んでいた昔の自分よ、金を払うから素手で殴らせてくれないか?
それから数年、社会の荒波に揉まれ、絶え間なく注ぐ理不尽に耐え、酸いも甘いも、の甘いをトルツメしたものを知り、四大ビールメーカーのビールの味の違いがわかりはじめた今、俺は「とにかく安く飲める店」ばかりを探している。
やはり本質はそう簡単には変わらないということなのだけど「味・雰囲気・値段」という店バローメーターに振りわける値は年々変化しているし「安い」というカテゴリーに当てはまる値段もさすがに少しましにはなった。
個人的にはこの3つの中だと味に対するプライオリティが一番低い。いや、もちろん美味しいものは大好きなのだけど、飲みだすとあまり食べられなくなるせいで食に対する興味がどうしても薄くなってしまう。
焼肉などに行った際、時折ごはんを頬張りながらビールをゴクゴク飲む人がいるけど信じられない。野球とサッカーをいっぺんにやろうとするようなものだ。ボールのサイズが違うじゃんね。
先日、小松菜奈似のOLと代官山にある魚介が有名な飲食店に行った時も結局「冷やしトマト」しか頼むメニューを決められず、小松菜奈似のOLに「えっ!お刺身とか鯛の炊き込みご飯とか美味しいのにトマトとしか頼まないの!?でもそういうとこがかわいー!ほらほら、トマトを逆から読んでごらん、カ・イ・ブ・ン♡」と耳元で囁かれてしまったし、オレには小松菜奈似のOLの知り合いなんていないし代官山で飲んだことなど人生で一度もないしこんな文章を一人で書いているアラサーを俯瞰的な視点で見るとなんというかもう日本は平和でのんびりしたすばらしい国だなぁ、なんてグローバルなことまで考えてしまうのである。
話が逸れた。
そんなわけで「安さ」という観点を度外視すると、店選びで一番重視すべきは「雰囲気」である。
俺は大衆的で小汚い店が好きだ。
ここでいう「大衆的で小汚い」の定義は「店内の内装等へのこだわりはないけれど、しっかりとした酒と料理を提供する店」という意味である。つまりなんというか…ギャップがある店が好きなんです。イタリアンなのにウーロンハイが美味しいとかね、そんな感じ。
逆に「大衆的」と言っても同行者と話ができないくらい店内が五月蠅いのは苦手だ。
カクテルパーティー効果をフル活用しなければならなくてとても疲れる。
誰かが「そういう五月蠅い店には気になる女の子を連れて行くといいよ。声が聞こえなくて自然に距離が近くなるから」みたい旨の発言をしていたが、いったい何を考えているのか。顔が近くなったらホッピーが飲めないじゃないか。そういうのは渋谷の円山町付近に乱立するクラブ(↑)でやればよろしいのである。ちなみに一年に数回クラブ(↑)に猛烈に行きたくなるが行くとほぼ100%後悔する点から推測するに、クラブ(↑)とラーメン二郎は同一のものである可能性が高い。
また話が逸れた。
このように店に対するこだわりはあるのだが、根本的な問題として店を選ぶセンスがない。一ヶ月ほど前も飲み会の幹事をやらされたのだが、必死にリサーチをし、そこそこいい感じで、老若男女誰しもに受け入れられるであろう有働由美子のような店をみつけて意気揚々と予約したのだが、当日参加者の一人が「このお店、〇〇にもあるよね!」といい放ったことによって俺が必死に探した店はチェーン店であることが判明したのである。だから俺には幹事をやらせないほうがいい。高所恐怖症の人間に組み体操のてっぺんをやらせてよいのか。
渋谷にも新宿にも恵比寿にも100回以上飲みに行っているはずなのに、まったくもっていい感じの店を知らない。いつもどこで飲んでいるのか。記憶がない。酒を飲むと記憶がなくなるのも店を知らない一因である。
あぁ、なんか長々と書いてしまった。
まぁ、アレだよ、一番大切なのはどこで飲むかじゃなくて誰と飲むかってことだと思うんですよ。(あ、いい感じにまとまりそうじゃない?まとまりそうだよね)
もうすぐ暑いけど気持ちのよい季節がやってくる、コンビニエンスストアで350mlの缶ビールでも買って公園で怖い話でもしながら飲みませんか?
きっとなんかちょっとすごくいい感じだと思うんだよね。
シモカワ
総務のNさんの話。
総務のNさんはとてもハキハキとした気持ちのよい女性だ。
エレベーターや廊下で会うといつも大きな声で気持ちよく挨拶をしてくれて、遭遇した同僚に対してなおざりな会釈で済ませようとしてしまう自分が恥ずかしくなる。
三島由紀夫が「挨拶とはすなわち自分を守るための防衛手段である」という趣旨のことをどこかに書いていたと記憶してるんだけど本当にその通りだと思う。
気持ちよい挨拶ができる人ってみんなに好かれるもんな。
話が逸れた。
そんなステキなNさんなのだけど、少しおっちょこちょいというか大袈裟&オーバーリアクションなところがある。入社した直後Nさんから会社で加入する保険の説明を受けたときの話だ。
その保険は僕の身になにかあった時、親族にいくらかのお金が支給されるという内容のものだった。Nさんが申し訳なさそうに捲し立てる。
「あのね、これはね、えっと、あの本当にこんなことがあってはいけないことなのだけれどもね、本当にダメなのよこんなことがあっては…でも一応決まりでね、いや、絶対にダメよダメなんだけど、万が一、万が一!まんがいち!!まんがいちぃぃぃぃ!!!下川さんに何かあった時に親族の方にね、お見舞い金がね入るように…いや、ダメよ、そんなことあってはいけないの!いけないのだけれどもね…でも決まりでね…ここにサインをおねがいできるかな?本当にごめんね」
少し笑いそうになったが、なんていい人なのだろうと思った。
「いえいえ、全然大丈夫です。ありがとうございます」
そう応えてサクッとサインをすると続けて結婚したときに提出する書類の話になった。
おそらくNさんは保険の時のテンションを引きずってしまっていたのだと思う。
「あのね、これはね、うん、下川さんがね、万が一、まんがいち!結婚したときにね会社に提出してもらう書類でね」
Nさん
絶対結婚してやるからな。
シモカワ
GET UP AND DANCEの話。
寝起きが悪い。
低血圧のせいにしてきたがそうではない、怠惰なだけだ。
と言いつつ、目が覚めたら起床予定時刻を大きく過ぎていたということはほとんどなく、大抵の場合いつもの時間に自然と目が覚める。
そこで僕がまず思うこと、それは「死」である。
病んでいたり哲学的な意味があるわけではない。
「昨夜も夜更かししたのに、こんな時間に目が覚めてしまった。このまま起きて行動した場合、寝不足で死に至るかもしれない。今起きるわけにはいかない、二度寝しよう」
という思考回路が働くのだ。一種の自己防衛本能である。
低血圧のせいではない、怠惰なだけだ。
職業柄朝は遅いのだがそれでも毎朝9〜10時まで寝ているわけにはいかない。
そこで一計を案じ、目覚ましのコール音を朝にふさわしい音楽、
スチャダラパーの「GET UP AND DANCE」に変えてみることにした。
これが効果抜群だった。
GET UP AND DANCEは知ってる人となら知っていると思うが、朝のちびっ子向け番組の先駆け的存在で緑色の恐竜の化け物キャラを輩出したことでも有名な「ポンキッキーズ」で使用されていた楽曲である。Freedomの楽曲が元ネタなのだけどポンキッキーズとスチャダラパーのイメージが強い人が多いのじゃないかしら。
ポンキッキーズverの音源だとBOSEの「おはよーさーん!」のかけ声ではじまり
「いきますかー!元気ー?」「元気ー!」のようなコール&レスポンスがある。
本当に一発で目が覚める。というか起きざるを得ない。そりゃそうだよ
「準備はいいですかーー!?」と聞かれたら「はーーい!」
と答えるのがポンキッキーズ世代が背負っている宿命なのだ。
そしてこの曲のもう1ついいところは曲自体が長いこと。全部で8分くらいある。流しっぱなしにしてソウルセットの渡辺さんのパート(GET UP AND DANCEはスチャダラパー以外にもたくさんアーティストが参加しているオールスター的一曲なのだ)くらいまで部屋の掃除をして曲が終わったらシャワーを浴びに行く。めちゃくちゃ調子がいい。
ひょっとして自分は天才なんじゃないかと思った。
「GET UP AND DANCEと覚醒に関する前向きな検討」という新書でも出してやろうかと思っていたのだが、いいことはそう長く続かない。
そう、慣れがきたのだ。
最初の2週間くらいはよかった。
3週間目のある朝、僕は思ってはいけないことを思ってしまう。
「BOSE…人が寝てるのにうるせぇな…」
一度そう思ってしまうともう止まらない。
坂道を転がり落ちるようにGET UP AND DANCEのカリスマ覚醒能力は下がっていく。
今では「元気ー!(元気ー!)勇気ー!(勇気ー!)」の箇所までに
目覚ましを止められるまで成長してしまった。
もうだめだ。スチャダラパーさんごめんなさい。
「はーーーい!みなさん準備はいいですかーーーー!?」
「よくない、よくないよ……」
シモカワ
※「GET UP AND DANCE」はすごく楽しくてハッピーな良曲です。
聞いたことない人は是非聞いてみてね。
下北沢の話。(その3)
終電で帰宅し、いつものスーパーに寄ろうと
駅前を通りかかるとすごく身体の大きな黒人がなにやら大声で叫んでいた。
酔っているのかかなり陽気だ。
派手な服に派手なネックレス、両腕には厳つい墨が入っていて、なんというかガダラの豚に出てくる呪術師みたいだった。
下北っぽいなーと思いながら横を通り過ぎようとすると
その大男がこちらに寄ってきて手に持っている厚紙のようなものを見せてくる。
「FREE HUG」と書いてあった。
「ヘイ!ヘイ!プリーズ!」
やんわりと断ったのだが男はなかなかしつこい。
行く手を阻まれる。
「ヘイ!へーーイ!ヘーーーーイ!」
うわーマジか…と思っていると彼はこう続ける
「ワンセコンド!ワンセコンド!ワンセコンド!プリーズ!!」
瞬間俺は思った。
「え?一分もすんの?」
シモカワ
※結局その後しました。